出張の話
博士課程では研究室のお金で出張に行くとができる。ただでラッキーボスのご厚意です。
初めての出張は東京である。日本でかなり優秀な先生が話されると聞いたので是非行きたいと思った。
たしか3泊4日ぐらいだった思う。初日、東京に着き講演会場の大学へと向かう。
早速トラブルで、普通に迷った。後から見ればまっすぐ行けばいいだけだったが持ち前の方向音痴を発揮して迷った。まあスマホの地図のおかげで着いたのだが。以来スマホの地図には頼りっきりである。
時間が少しあったので食堂に入り、お昼を食べて自習をしていた。たしかスキームのコホモロジーの勉強をしていたと思う。
そうそう、図書館を利用しようと思ったら学外の人には貸せないらしく、しかたないから食堂で勉強したんだったな。
またもやトラブルで、開催直前になって会場が変更になっていたらしく、待機していた会場で普通に物理らしき授業が始まってしまった。
急いで教室を出て、張り紙をみて会場に入ったらもうすでに話し始めていた。
厳かな雰囲気で話す口調はまさに大科学者といったところ。この日のために新しい結果を作ってこようかと思ったけど間に合わなかったと言っていたのが印象に残っている。
難しい話をし続けるのかと思いきや、初学者にもわかりやすく初歩的なところから話してくれたのはとてもありがたかった。
その後も優秀な研究者が話をした。どれも興味深く、ひとつの理論が広がっている様子が垣間見えた。
最終日は飲み会だったのだが、抜け出して秋葉原へ出かけた。初めて秋葉原を見たのだがこれはこれでとても楽しかった。
地元では決して味わえないオタク文化はとても新鮮で、印象深かった。
やはり博士課程は授業がほとんどない分、好き勝手出張していろんな見分を深められるのも醍醐味である。
今度また別の出張の話もしようかと思う。