【C言語入門】演算と型編
1. 演算
プログラミングにおいて、「演算子」とは、+や*などの記号である。働きはその名の通り、数字の演算を行う物である。
また、演算の対象となる数や変数のことを「オペランド」と言う。1番目の数を第一オペランドなどと言う。
「式」とは変数や定数などを演算子で結合したものである。また、式にセミコロンがついて文になったものを、「式文」と言う。例えば、
a=b+10;
は式文である。コードの中で有効な形式が、式なのか、式文なのかを把握する事は重要である。
2. 型
「型」とは、整数のみを扱うなどの設計図である。また、その設計図を元に作られた実体を「オブジェクト」と言う。コードで言うと、
int n;
の「int」が整数を扱うと言う、「型」であり、「n」が実際に作られ、変数としてコードの中で働く実体、つまり「オブジェクト」である。
整数値を格納する「int」と、実数値を格納する「cdouble」を把握しておけば良い。実数値を不動小数点型とも言う。
3. 型と演算
基本的に同じ型同士の演算結果は、その型の結果が出力される。
例:int + int = int
一方で、型が異なるもの同士での演算は、「格上げ」と言う型変換が行われる。
例:double + int = double
(double型の方がint型より使用するメモリが大きいのでdouble型に合わせられる。)
型変換などを強制的に行いたい場合は、「キャスト」を使う。
(int) 7.0
など、型を変換したい数値の前に()付きの、型名を指定することで、その型に変換される。今の場合は整数型の7となる。
・変換指定
printfで数値を表示する時、桁数などを調整する事ができる。
0フラグ
0が指定されている時、数値の前に余白があれば0が表示される。省略した時は空白。最小フィールド幅
最低限の表示文字数の指定。指定が省略された時や、指定数を超える場合はその数値を表示するのに必要な桁数で表示される。精度
表示する最小の桁数。整数型のとき最小の桁数は1の位なので、1桁から指定できる。不動小数点数の時、最小の桁数は小数点以下無限桁なので、指定された数の小数点以下桁になる。省略された時は整数の精度は1とみなされ、不動小数点数の精度は6とみなされる。変換指定子
d・・・int型の整数を10進数で表示する。
f・・・double型の不動小数点数を10進数で表示する。